30代はまだ、比較的転職がしやすい年代ですが、40代・50代ともなると、その難易度はアップしていきます。そのため、将来を考えた転職を果たすという観点が必要です。そこで重要になるのが、業界動向を調べることです。
単に、転職に最適なタイミングかどうかをはかるのではなく、過去の業界の状況も調べたうえで、5年後、10年後、20年後というスパンで、現状を維持あるいは成長ができる業界なのかどうかを、見極めておく必要があります。先細りの業界であれば、キャリアチェンジも視野に入れておくべきでしょう。
ただ、これまでのキャリアを全て投げ捨てて新しい業界に飛び込むというのはさすがに冒険し過ぎなのかもしれません。20代ならまだしも30代でそうしたリスクは冒せないはず。
職種にはこだわり、しかし業界を慎重に選択する、この意識だけは忘れてはいけません。
業界動向を調べるには、転職サイトや転職エージェントを活用するのが一番です。
総合型の転職サイトの場合、求人数の推移などに基づき、定期的に業界別の転職市場に関する分析結果を公表しています。その中に、業界の将来性について触れられることが多いので、必ず目を通すようにしましょう。
また、より現場に近い動向を知りたいなら、転職エージェントのキャリアコンサルタントに意見を求めるのが最適です。企業の採用担当者と直接打ち合わせることも多いので、リアルタイムな生の情報を豊富に持っています。
そのキャリアコンサルタントの持つ業界動向と、自分自身が持っているキャリアを総合し、その業界へ転職することに本当にメリットがあるのかどうか、こうしたことを相談できるという利点も得られるでしょう。
どの業界も完全に廃れるというのはあまり考えられません。しかし、規模が縮小していくことは考えられるでしょう。
特に、ロボットが積極的に参入している業界には注意した方がいいのかもしれません。
例えば、将来的に市場規模が非常に大きくなるであろうと予想されている介護業界。しかし、この業界にはすでにロボットが参入しており、近々、現場で働く人間は必要なくなるとさえ言われてます。
自ら起業するなどの意思があるなら飛び込んでもいいかもしれない業界ではありますが、現場で働くと考えた場合には、避けておくべきなのかもしれません。
製造系でもこの傾向は見られます。将来ロボットに取って代わられてしまうような業種・職種の場合には、ここで思い切って業界を変えてしまうのも一つの手。
こうしたことも考慮した上で慎重に業界動向を見極めるようにしましょう。
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