年下上司&先輩 転職後の覚悟はあるか?良好な人間関係を築く秘策とは

30代で転職をすると、新卒のときとは異なり、自分よりも年下の上司や先輩と当たる可能性はかなり高くなります。年齢が微妙に近いとそれなりの摩擦がありますし、かなり離れていると逆に相手から強く意識される場合もあります。

 

仕事上では年齢に関係なくお互いにプロの立場、とはいえ人間関係は職場の基本です。気持ちの上では、どうしても引き気味になりがちなのが転職者の常。人間関係を良好に保つため、どんなところに気をつけていけば良いのでしょうか。

 

転職後の不安に占める割合は“人間関係”が56%

中途ハンデも人間関係次第

転職の際に何も不安を感じない人は、ほとんどいません。採用に至るまでは合否の不安が、うまく入社できればまた別の不安が押し寄せてきます。転職後の不安についての調査をしたところ、様々な要因の中でトップだったのは、人間関係についてでした。

 


出典元:パソナキャリア

 

半数以上の人は、転職が叶った後の人間関係を第一の課題としています。新しい業務をいち早くモノにするのも、会社の戦力として一人前の働きができるのも、整った人間関係があってこそです。

 

業務には、細かな確認がつきものです。テンプレートや例年の資料の有無、取り決めや慣例、備品の調達から関連部署とのつながりなど、長くいる人にはごく当然のことが新参者にはわかりません。

 

また、新卒と違い、転職者には前職の慣習や記憶が残っています。まったく異なる環境への戸惑いからいち早く抜け出さなければ、落ち着いて本領発揮とはいきません。

 

次のグラフから入社後の中途転職者にとっては、ハンディキャップを感じる場面が、かなりあることがわかります。

 


出典元:リクナビNEXT

 

これらのギャップをひとつひとつ埋めていくためには、アドバイスやきめ細かな情報が必要です。良好な人間関係を築ければ、解決できる課題がたくさんあるということです。

 

新しい職場になじめない!ツラい期間はどれくらい続く?

人間関係を築くのが上手な人もいれば、うち溶けるのが苦手という人もいます。新しい会社で、まったくつらい思いをしないという人は3割ほど。7割の人は居心地の悪い期間を経験しています。

 


出典元:リクナビNEXT

 

お客さんや部外者のような気持ちで毎日会社に通うのはかなりの苦行ですが、中には3年経っても馴染めないとの回答も。長期に渡って自分の居場所を見つけられずにいるのでは、ベストコンディションといえません。

 

自分らしく力量を発揮するためには、少しでも早く同僚や上司の中に溶け込んでいく意識をもたなければなりません。

 

“何もできない30代転職者”といわれたら?

人間関係&技術的な問題のWパンチ

なかなか馴染むことができなくても、ある程度のレベルで仕事をこなしていければ、自然と受け入れられる下地ができていきます。

 

“新しく入った人”がどのくらいの人間なのかを、本人が感じている以上に周囲は観察しています。“新しさ”への好奇心は誰しもあるもの。「こんなキャリアの人が来る」と、事前に噂になっているのは良くあることです。

 

一番つらいのは、周囲の業務レベルに付いていけない場合。人間関係への不安と、業務能力の不足のWパンチは相当の重圧となるでしょう。

 

「今度入った30代は何もできない」「使えない」。もしかしたら、そんなことばがどこからか耳に入ることもあり得ます。

 

対処法はたったひとつ。聞こえないふりをして、鈍感になるしかありません。今は悪評をとことこん無視し、とにかく業務に慣れ、会社に慣れる時期と決め込むだけです。

 

もちろん何もせずにいても、事態は改善しません。親しくなくても、少々煙たがられても、聞くべきことは聞き出し、自分の仕事に徹します。

 

スタート地点が同じ新卒入社と違い、みんなから遅れて走り出すのです。ある時点まではわき目をふらずに猛ダッシュすることも、ときには必要となります。

 

全員が敵でもないが味方でもない

人間関係は日々の積み重ねです。いきなり意気投合することもないとはいえませんが、仕事上の関係ではごく稀です。

 

人の性格もいろいろあるのが当たり前。転職してきた人を歓迎ムードで受け入れる人もいれば、初対面でも敵対心をもつ人もいます。

 

基本的にはフラットと考えれば良いでしょう。必要以上に頼らず、しかし知らなければならないことは、納得するまで学習します。できれば昨日聞いたことを、今日くり返し尋ねることのないようにしたいもの。

 

例え「お世話係」的な人を付けてもらったとしても、その人にはその人なりの仕事があるはずです。好意を素直に受け止め、吸収力を最大限に高めながら、一日でも早く習得する気概を相手に感じさせてください。

 

転職後の職場でうまく馴染むコツはこれ!

嫌われる・敬遠されるのはこのタイプ

入社早々一発目で嫌われるのが、ひけらかし・自慢タイプ。大企業の勤務だった、海外経験がある、こんなプロジェクトに関わった、などは少なくとも自己紹介に入れるのを控えた方が良いでしょう。
周囲に認めてもらうには、実際の仕事ぶりを見せるのが一番です。過去の栄光に頼っても意味はありません。

 

また、人は知らない相手に対して、警戒心を持ちます。名前だけの自己紹介では“得体が知れない”印象を与えてしまいかねません。簡単な家族構成や、出身地・趣味、ハマっていることなど、親近感を意識した情報を盛り込みましょう。

 

元からいる社員が感じる“好感度を下げる態度”として挙げるのは、次のようなものです。

 

  • 年齢や職歴を気にしすぎている
  • 社風にとけ込めない
  • 前の会社との比較を口にする
  • 質問をせず自己判断する
  • わかったふりをして実は理解していない
  • 覚える気がなく何度も同じ質問をする
  • 知識や能力を必要以上にアピールする
  • いつも不安げでおどおどしている

 

嫌われるというよりも痛々しく見えるのが、必要以上の神経過敏や張り切り過ぎ。頑張ったつもりで人の電話にまで出てしまったり、気をきかせたつもりで順番やルールを乱してしまったりといった、悪気のない失敗につながります。

 

仕事は相互関係で成り立つもの。周囲を見る余裕を失わないよう、“焦らず確実に”をモットーにしてください。
自分がこの仕事の中でどう思われたいのかを常にイメージすることで、一貫性のある行動ができます。

 

好感度が高い転職者はこんな人

転職後の会社で好感度を上げるためには、前述のNG行動を避ければ良いことになります。転職者だからということではなく、一般に社会人として尊敬できる人間を目指せば、好感度は自然と高くなります。

 

  • 誰に対しても変わらず丁寧な対応をする
  • 経験があっても謙虚な姿勢でいる
  • 前職や会社との「比較」はしない
  • コミュニケーションは積極的に
  • 郷に入っては郷に従え
  • 不明点は素直に質問をする
  • ミスは潔く謝罪する
  • メモを取る
  • 入社直後は早めの出社を心がける
  • 誘いには可能な限り対応する

 

人によって態度を変える人間を、誰も信頼してくれません。年齢・地位の上下に関わらず、丁寧な応対をしてください。謙虚さと自信のなさは、別モノです。控えめだけれど頼りがいのある人、という路線を目指しましょう。

 

前職や前の会社での経験は、自慢さえしなければ知識の提供者として歓迎されます。30代の転職では、即戦力を期待して採用されているわけですから、使える経験は積極的に活用する意識をもってください。

 

中途転職の弊害は、自身の内側の切り替えがうまくいかずに、頑ななまま孤立しがちなことです。関わる人全員とうまくいくのが理想ですが、性格によっては難しいという場合も多いでしょう。

 

とりあえず近くにいる話しやすい人から輪を広げられればOK、と気楽に構えてください。その上で、疑問に思えることは早めに解決しましょう。

 

新しい会社でストレスなく働けるようになって、初めて転職が成功したといえます。そのためにも、居心地の良い人間関係を得ることが何よりの助けとなるでしょう。


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