現在、年齢が30代だと言う方は、多くの場合、社会人経験が7年以上を迎えている事でしょう。まだまだ若いつもりでも、気が付けば職場や仕事にも随分と慣れ、業務においても多くの経験を積まれた事と思います。
社内や部署内でも中堅の域に入ってきた事で、役職や肩書も昇進し、それに伴い仕事量、責任、権限、部下や後輩も増えてきた方も多いでしょう。
他にも、業界の事・自社の事・競合他社の事など、周りの様子や状況も見えてくる様になり日々、多くの情報を処理されているとお察し致します。また、プライベートでも家族や守るべきモノが増えた方も多いと思います。
そんな中、転職するとお考えになったのは、どのような理由でしょうか?
勿論、理由は人それぞれだと思いますが、転職をする理由と言うのは、今後の転職活動において最も重要な要素になってきます。そこで、30代で転職をして行った先人達がどのような考えで転職活動を乗り越え、転職をして行ったのかを少し見てみましょう。
転職情報サイトDODAに、このようなデータが掲載されていましたので、一部ご紹介したいと思います。
転職理由ランキング(年代別)
20代
順位 | 転職理由 | 割合 |
---|---|---|
ほかにやりたい仕事がある | 13.3% | |
給与に不満がある | 7.6% | |
残業が多い/休日が少ない | 7.1% |
30代
順位 | 転職理由 | 割合 |
---|---|---|
会社の将来性に不安 | 11.1% | |
他にやりたい仕事がある | 11% | |
給与に不満がある | 8.1% |
40代
順位 | 転職理由 | 割合 |
---|---|---|
会社の将来性に不安 | 20.0% | |
他にやりたい仕事がある | 10.0% | |
倒産/リストラ/契約期間の満了 | 6.2% |
転職情報サイトDODA(https://doda.jp/guide/reason/2016first/004.html)
20代〜40代まで、各年代別転職理由の上位3位までを比較してみましたが、今回、あなたが考えていた転職理由と比べていかがでしたか?
20代〜40代全ての年代で『ほかにやりたい仕事がある』が、ランクインしていましたね。
また、その他の理由を比較してみても30代は『給与に不満』と『会社の将来が不安』がランクインしていて20代の理由と40代の理由の両方を感じている事が伺えますね。
20代〜40代までの考え方の変化が読み取れる調査結果だと思いますし、人生の岐路に立たされる30代の苦悩が少し垣間見える気がしますよね。
また、男女の違いによる転職理由も掲載されていたので、併せてご紹介したいと思います。
転職理由ランキング(男女別)
女性
順位 | 転職理由 | 割合 |
---|---|---|
ほかにやりたい仕事がある | 12.5%/td> | |
残業が多い/休日が少ない | 7.4% | |
会社の将来性が不安 | 5.7% |
男性
順位 | 転職理由 | 割合 |
---|---|---|
ほかにやりたい仕事がある | 12.2% | |
会社の将来性が不安 | 10.8% | |
給与に不満がある | 8.4% |
転職情報サイトDODA(https://doda.jp/guide/reason/2016first/003.html)
やはり、男女別で比較しても、転職理由の1位は『ほかにやりたい仕事がある』でした。
2位と3位は、やはり男女で差がでましたね。今回、転職活動を行う予定のあなたの転職活動理由と比べていかがでしたか?
後述しますが、この転職をする理由と言うのは、転職活動の中でも重要な要素になってきます
自分の過去を整理しよう
実際に転職活動をしようと思い立っても、実際は何から手を付ければよいかわからないそんな状況になる方もいると思いますが、まずは履歴書や職務経歴書に記載する情報収集を行って下さい。
と言っても、ご自身の事ですので、特別な事は必要ありません。高校卒業は(平成/西暦)何年何月といった要領で、最終学歴入学〜卒業の年月を確認しましょう。
会社の事も調べておきましょう、正式名称、創業年月、資本金、代表者名、社員数、事業内容等併せて、しっかりとご自身の事も振り返りましょう
- 入社した会社名(正式名称)
- 入社年月
- 配属先(役職、構成人員、部下数等)
- 業務内容(異業種転職を希望する場合は相手にわかりやすく簡潔に)
- 業務実績(年度毎にまとめると伝えやすくなります)
- 表彰の有無(遠慮せずに堂々と記載しましょう)
- 保有資格についても確認しておきましょう(資格取得年月、有効期限の有無)
上記の様に、履歴書に実際に記載する内容に沿って、自分自身の過去を整理して下さい。
履歴書・職務経歴書を書かない転職活動は皆無でしょうから、しっかり記憶と事実を繋ぎ合わせておいて下さいね。
未来の自分を想像しよう〜まとめ
過去の振り返りと同時に、今回の転職で何を改善したいのかも明確にイメージしておきましょう。そこが、再三お伝えしている、転職の理由に繋がってきます。
転職をする理由と言うのは、転職活動において最も重要な『根幹』の部分です。履歴書(レジュメ)にも記載しますし、面接の際にも必ず聞かれます。
これは、自分自身にとっても、採用する企業側にとっても納得の行く転職をする理由が必要になってくると言う事です。つまり、あまりに一方的で、身勝手な理由では、面接はどころか書類選考も通過できないと言う事になります。
かと言って、嘘偽りの理由では、面接時にその正当性と整合性を主張する事が難しくなります。ここで一番重要になってくるのは、あなた自身が現在、転職をしなくてはいけないという現状を正しく、熱意をもって伝える事だと思います。
少々不利な転職理由であったとしても、あなたの熱意があれば、それは面接官にも伝わります。決して折れる事のない、あなただけの転職理由を正直に探してみましょう。
それが、今後の転職活動において、あなたの最大の武器となり、どんな時もあなたをしっかりと守ってくれる事になります。あなたなら出来る!この度の転職活動が、良い転職となる事を、心より応援しています。