30代になり、ある程度のキャリアを積むと、昇進や給与を含めた待遇、上司だけでなく部下との関係など、20代とは違う悩みを抱え、転職を考える人の割合が高くなってくる。
回復してきた景気と、転職市場で求められる30代
景気回復の兆しがみえる今、自分のキャリアアップにつながる仕事探しをしたいと思うなら、30代は好機と言える。なぜなら、転職市場で見ると、20代中盤に次いで、30代前半で活動すると、転職がうまくいく可能性が高いとされているからだ。
リクナビNEXTが30代前半で転職を考えている528人、30代前半で転職活動を経験した137人、計665人を対象に行ったアンケートによると、「転職活動が不利だと感じなかった」が過半数を超えている。また、転職活動期間も、1〜3ヶ月が40.6%、1ヶ月以内が21.1%となっている。
応募社数も1〜5社程度の人が多く、事前準備をしっかり行い、明確な目的をもって仕事探しをすれば、30代前半の転職はさほど厳しくないと言えそうだ。
30代でも、未経験業界・職種への門戸は狭い
ただし、転職を実現した人の多くが、これまで働いていた業界や職種を活かせる企業を選んでいることに着目すべきだ。
経験を活かせば収入アップが望めるが、未経験職種への転職は、アンケート結果をみても「かなり厳しい」「やや厳しい」が過半数を超えている。
明確なキャリアプランを立てることが、転職を有利にする
30代の仕事探しをするためには、まず明確なキャリアプランをたてることだ。
- いまの職場の何が不満で、それを解消してどんな働き方をしたいのか。
- 自分がやりがいを感じる仕事や待遇とは、どんなものなのか。
- 自分の長所や適性を活かせるのは、どんな職場なのか。
そうした自己分析を客観的に行うのは難しいと感じるなら、転職エージェントなどでキャリアコンサルティングを受けるのも、一つの方法だ。
売り手市場がある30代だからこそ、しっかり準備をして、望む転職を手にしよう!